B級妖怪日記

実写ドラマ「幽遊白書」に関したあれこれ。

実写版「幽遊白書」第四話感想

 いよいよ首縊島での決戦パートに入って、盛り上がってきました幽遊白書実写版。

 見たかった、これが見たかったよ!! というものが拝見できて大満足でした。

 

 今回は、囚われた雪菜ちゃんと誘拐された螢子ちゃんを取り戻すべく、幽助、桑原君、蔵馬、飛影の四人が、首縊島に渡るというお話でした。

 首縊島で行われるのは、暗黒武術会ではなく、BBC? の賭けなんですね。

 しかし、左京さんって何者だ。

 異様に運がいい人っていうよりは、何かしら妙な力を持った妖怪でしたっていう方が納得感があるくらい。

「絶対賭けに勝ってしまう」っていうの、人間にしてはおかしいよね?

 

 鴉vs.蔵馬、武威vs.飛影が行われましたね。

 

 鴉vs.蔵馬の、あの爆炎が花開く戦いは見ごたえありましたね。

 その前に例の迷セリフ「トリートメントはしているか?」がカマされ、実に期待を裏切らないなとw

 鴉の爆弾は、蔵馬からも視聴者からも見えないんですが、それを表現するのに、球状にぐにゃっと空間が歪んでいる感じのCGが使われ、怖さがしっかり感じられました。

 鴉の爆弾が炸裂する様子が実に派手で、それに対抗する蔵馬の薔薇棘鞭刃やら風華円舞陣、それに演じられる志尊淳さんのアクロバット的な体捌きも加わって素晴らしく華やかでしたね。

 鴉が支配者級……という情報が語られなかったんですが、皿屋敷市の魔界の穴の奥底にはS級妖怪とかが蠢いているだろうし、ここで支配者級なんて言えないのは納得。

 むしろ第二シーズンへの布石の一つとして、期待が高まりました。

 きっちり妖狐に変身する蔵馬。

 時間制限ありだけど、魔界のオジギソウで鴉をさくっと圧倒する様子が、実にA級妖怪だなというのが。

 そういえば、実写版の世界では、妖怪の力の区分である「S級A級B級C級D級」はどうなっているんでしょうねえ。

 鴉を葬るやり方が、呂屠を始末するやり方だったんですけど、ここは確かにシマネキ草で葬った方が視覚的にも面白かったですね。

 鴉にやると耽美で良き。

 あのカメラワーク好きですね。

 

 そして、いよいよ出た、邪王炎殺黒龍波、飛影vs.武威。

 蔵馬の舞台と違って、薄暗く、全部がモノトーンに近い世界になっていて、その微妙な黒と青ざめた灰色と白のグラデーションなどが劇的な効果でしたね。

 武威の圧倒的なパワーに、飛影が圧される前半は面白かったですね。

 飛影のスピード&剣の切れ味か、武威のパワーと斧の圧力か。

 モノトーンの世界に斧と剣のぶつかった火花が散るところ、美しかったですね。

 武威と飛影のぶつかり合いの見せ方、厚みがあって実に見ごたえがありました。

 バトルオーラを纏った武威の戦い方も説得力があるもの。

 通当てみたいな戦い方、面白かったですね。

 飛影が吹っ飛んで足場が大破するところは凄かった。

 あのシーン、予告ではどういうシーンなのか全くわからず、何が起こってるのかなって思ってたんですが、あれは素晴らしい。

 そして、とうとう出た、邪王炎殺黒龍波。

 この技をどう表現するかが、すっごい心配だったんですが、黒い炎の表現が素晴らしい。

 しっかり邪王炎殺黒龍波だったし、飛影の右腕が焼け焦げる表現も納得感のあるもの。

 黒龍のあの空間で黒く燃える表現、この上なく美しく恐ろしい。

 武威がぶんまわされて叩きつけられる表現も秀逸。

 面白かったです!!

 

 そして、螢子ちゃん雪菜ちゃんの出会い。

 螢子ちゃんたちはどうなるのかな出番とか……と思っていたら、螢子ちゃんがさらわれて雪菜ちゃんと同じ場所に監禁されるということになったのですね。

 螢子ちゃんが自分のせいでまた誰かが亡くなるかもという恐れに竦んでいる雪菜ちゃんをひきずってでも連れて行くという強い言葉、素晴らしかった。

 彼女は、世間と自分の考えが食い違っても、自分の心を信じるという前回の言葉も、こういう無形の圧力に押しつぶされそうな人を、それは間違った考えだと鼓舞するのも、彼女自身の信念の確かさと、幽助の輝きから学んだことだったり。

 彼女の内面に説得力がある。

 幽助は螢子ちゃんに何を教えているのかwという話もあって、アグレッシブ螢子ちゃんに和んだり頼もしかったりしましたが、思いがけないジュラシックパークみたいな展開に目を奪われましたね。

 雪菜ちゃん、今後どうなるのかも含め、色々気になります。

 飛影の顔は知らないのね?

 

 そして桑原君、ギャグ担当として素晴らしい。

 雪菜さんとの出会いはどうなるのかと思ったら、こういうことね。

 でも和んでいられない、ジュラシックパーク的展開というか。

 予告編で見た時はヘレンちゃんかと思ったら、ちゃんと魔界の生き物だったでござる。

 あのヘレンちゃんに近い生き物のいなし方も素晴らしい。

 ハリウッド的な危機の切り抜け方、意外と幽遊白書と相性がいいですね。

 そして出ましたぞ、戸愚呂兄。

 最新のVFXで戸愚呂兄のキモい能力をぐにゅぐにゅ再現しているところ、そうだよこれが見たかったというやつですね。

 

 さて、最後は戸愚呂弟vs.浦飯幽助のはじまりですね。

 そして魔界の扉開いちゃってるんですけど、これ次のシーズンにどんな風に繋がるのか???

 楽しみしかないです!!!