B級妖怪日記

実写ドラマ「幽遊白書」に関したあれこれ。

Netflix実写版「幽遊白書」の第二シーズンへの希望

 こんにちは。

 とにかく、Netflix実写版「幽遊白書」が面白い一週間でした。

 Netflix発表によれば、12/11~12/17の一週間の視聴データ(『幽遊白書』は12/14~配信)では、日本国内でも、非英語圏でも、いずれも総合視聴時間一位を獲得しているそうです。

www.cinematoday.jp

 日本発のドラマとしては新記録であるのはもちろん、この人気なら、まず間違いなく第二シーズンも制作されるであろうと予想され、以前からの「幽遊白書」ファンとしては今後も更に楽しみが増すことに感涙を禁じ得ません。

 

 さて、実写版「幽遊白書」を視聴していると、「これは第二シーズンへの布石なのではないか?」と思われる要素があちこちに散見され、思わず真面目に妄想してしまうところもあります。

 そこで、今回の記事では、「『幽遊白書』の第二シーズンへの布石と思われる要素、並びにある程度の予想」ということでお送りしてみます。

 

 さて、「『幽遊白書』第二シーズンへの布石」の要素を箇条書きで抜き出してみます。

 

1)皿屋敷市のシンクホール底の施設は、稼働をやめただけで破壊された描写はない。

2)飛影が持ち去った「降魔の剣」(原作と違い『使用者の望む能力を身に着けさせることが可能』という設定)を、蔵馬に譲った。

3)幻海師範が、原作と違って、生き返る描写がなく、恐らく亡くなったまま。

4)戸愚呂兄が首だけになって、首縊島の海岸に打ち上げられている描写あり。

 

 以上が、個人的に「第二シーズンへ繋がる要素なのではないか?」と推測した内容です。

 順に解説していきます。

 

 1の、皿屋敷市のシンクホール底の施設。

 これは左京が作り上げたものですが、確かに左京本人は、銃で自分の頭を撃ち抜いた描写(銃声と暗転で表現)があります。

 しかし、施設そのものは、稼働をやめた描写(エネルギー放出がなくなり、ワームホールが閉じて、魔回虫が閉じたワームホールに吸い込まれて、恐らく魔界に戻された様子)がありますが、破壊された様子までは描写されません。

 すると、この無傷の施設を、再度稼働させようとすればできてしまうことになります。

 莫大な資金が必要とされるようですが、逆を言えば、その莫大な資金を用意できれば、再稼働させられることになります。

 左京以外の誰かが、その条件をクリアしないという保証はどこにもありませんね。

 

 2の、「降魔の剣」。

 この「危険物」と表現されている剣は、原作の「人間を妖怪化する」という能力から「使用者の望む能力を、斬りつけた対象に与える」という能力に変更されています。

 飛影は蔵馬に譲りましたが、蔵馬は、幽助に使ってやるつもりだったようです。

 戸愚呂弟戦には間に合いませんでしたが、今後、蔵馬が幽助に使う可能性はかなり高いです。

 というのも、第二シーズンとなれば、戸愚呂兄弟や戸愚呂チーム以上の強敵が設定されるはずであり、彼らと対抗するために、幽助に新たな能力が与えられる可能性はかなり高いのです。

 3の条件とも一部重なりますが、幽助の師匠である幻海師範の蘇生がなくなってしまい、幽助をよりパワーアップさせるべく修業してくれる誰かがいなくなってしまいました。

 そうすると、幽助を短期間にパワーアップさせるには、「降魔の剣」で新たな能力を付与するしかなくなるかも知れません。

 また、蔵馬が幽助以外の人物にそれを行う可能性だって残されています。

 

 3の、幻海師範が蘇生しないという事実。

 さて、これはなにげに大きな変更です。

 原作では戸愚呂弟と戦うのは、暗黒武術会決勝でのことであり、優勝した浦飯チームへの賞品として、「幻海師範の蘇生」が用意されるという展開でした。

 しかし、実写版では戸愚呂弟との決戦は、左京個人の邸宅内に設置されているコロシアムでの出来事であり、「大会優勝の賞品」なるものは存在していません。

 幻海師範が死去したままということは、色々原作とは条件が違ってきます。

 まず、「暗黒武術会編」後の「魔界の扉編」における、幻海師範が関わった要素、能力者三人に幽助を襲撃させる、「ドクター」神谷実を蘇生させる、「ゲームマスター」天沼月人相手に一勝を挙げる、などといったことがなくなります。

 また、「魔界編」の冒頭の、佐藤黒呼を紹介する下りもなくなるはずなので、幽助が雷禅の使いに声を掛けられるというのも、かなり違ったシチュエイションにならざるを得ないはずです。

 そう考えると、実写版「幽遊白書」で消化された「暗黒武術会編」以降の物語、「魔界の扉編」「魔界編」が、第二シーズンがあるとしてもかなり変わった構成になるはずです。

 そもそも、幽助の恩人であるはずの幻海師範がこれで退場というのも、個人的には寂しく感じるので、何かオリジナル展開での蘇生も期待したいところです。

 

 4の、戸愚呂兄が首だけになって、首縊島の海岸に打ち上げられている状況。

 これは、「幽遊白書」の原作の、「魔界の扉編」まで読んだことがあるのなら、記憶にある衝撃的な画面が思い浮かぶと思います。

 戸愚呂兄の首だけが、水槽に入れられていて、仙水に話しかけているあのシーンが、容易に再現可能な状況が整っているということですね。

 また、幽助が霊体の状態で霊界に出向いた時に、コエンマが「霊界探偵の前任者」の話をちらりとしているので、「魔界の扉編」ラスボス仙水忍については、第一シーズンの時点である程度実写版の設定ができていたのではないかと推測します。

 こうしたことから、恐らく第二シーズンでは、「魔界の扉編」の要素を取り入れた物語が展開するのではないかと推測されるのですが、そうすると、続く「魔界編」はどうなるのかといった疑問も浮かびます。

 実写版オリジナル設定である、皿屋敷市のシンクホールが「魔界への扉」だとするなら、魔界編も意外と強引に引っ張って来られるように推測しますが、それに関する情報は現時点では聞こえてこないので、素人の推測の域を出ません。

 

 以上、Netflix実写版「幽遊白書」の第一シーズンに見られる、第二シーズンへの布石と思われる要素のまとめでした。

 

 個人的には、第一シーズンで「霊界探偵編」と「暗黒武術会編」をまとめたように、第二シーズンで「魔界の扉編」と「魔界編」をまとめるのではないかと推測しています。

 これが当たるかどうかは、実際に第二シーズン制作が決定されて、情報がある程度開示されるまでは、おあずけといったところです。